建物の土台が傾くと、その影響は、上に積み上げた構造にも伝わります。
人の身体も同じです。
土台である足のアーチや向きが変わると、その変化に合わせて、スネ、膝、骨盤、背骨も位置や向きを変えながら身体を支えます。
このように、足元で起きた変化が、身体の上へ連続して伝わる仕組みを、足部運動連鎖といいます。
スネや太ももの骨が内側へ回ると、膝も内側へ入りやすくなります。
これは身体の構造上、機械的に起こる連動です。
そのため、筋力だけで防げるものではありません。
👉️ニーイン(Knee-in)とは
足元の変化は、骨盤や背骨へ伝わる
足部が内側へ倒れ込み、アーチが低下すると、足の骨とスネは内側へ回転します。
※足のアーチが低下する状態については、こちらで詳しく解説しています。
👉️まぼろし工房のアーチ低下の定義
足部が内側へ倒れ込むと、足首やスネの向きも変化します。
👉️足首の倒れ込みとは?
その動きは太ももへ伝わり、太ももと骨盤をつなぐ筋肉の張り方も変わります。
すると、片側の骨盤が下がり、身体はバランスを保つために背骨の位置も調整します。
この状態を離れたところから見ると、
「骨盤が歪んでいる」
「背骨が曲がっている」
ように見えることがあります。
足首・膝・骨盤など、身体の骨の並び方を「アライメント」といいます。
👉️アライメントとは|鍛えるよりも整える
足元のねじれは、骨盤の前傾や腰の反りへ伝わる
足元の変化によって太ももの骨が内側へ回転すると、骨盤もその動きに合わせて前へ傾きます。
骨盤が前へ傾くと、身体はバランスを保つために腰の反りを強めます。
反対に、身体の傾きや姿勢の変化が、上から足元へ伝わることもあります。
👉️体が外に傾くとアーチは低下する
足元の崩れが上半身に伝わる仕組み
このように、足元で始まった回転が、太もも・骨盤・背骨へ連続して伝わることも、上行性の足部運動連鎖です。
足元で起きる変化は、足だけで完結するものではありません。
足の構造、足首の動き、膝や骨盤の位置は、互いに連動しながら身体を支えています。
足部運動連鎖を含む理論の全体像は、
👉️まぼろし工房の足部工学理論をご覧ください。