投稿者: 近藤祐司

  • トゥー・メニー・トゥズ・サインとは|後ろから見える足指が増える理由

    トゥー・メニー・トゥズ・サインとは|後ろから見える足指が増える理由

    後ろから足を見ると、片側だけ足指が多く見える。
    
    この見え方は、トゥー・メニー・トゥズ・サイン(Too Many Toes Sign)と呼ばれます。
    
    扁平足や後脛骨筋腱機能不全などを確認するときに使われる、足部の代表的な観察所見の一つです。

    トゥー・メニー・トゥズ・サインとは?

    トゥー・メニー・トゥズ・サイン(Too Many Toes Sign)は、立っている人の足を真後ろから観察したときに、通常より多くの足指が外側に見える状態を表す用語です。「トゥーメニートゥス」「トゥ・メニー・トゥースサイン」などと呼ばれることもあります。
    正常な立位では、後ろから見ると外側の第4趾と第5趾が見えます。前足部が外側へ向くと、第3趾や第2趾まで見えるようになります。「トゥーメニートゥス」「トゥ・メニー・トゥースサイン」などと呼ばれることもあります。本来よりも足指が多く見えることから、「too many toes=足指が多すぎる」という名前がつきました。

    なぜ、後ろから見える足指が増えるのか

    実際の足指の本数は同じです。かかとに対して前足部が外側へ向くことで、後ろから見える足指の範囲が広がります。

    この前足部が外側へ向いた状態を、前足部外転といいます。

    扁平足では、土踏まずの低下だけでなく、かかとが外側へ傾き、前足部が外へ向く変化が一緒に起こることがあります。
    トゥー・メニー・トゥズ・サインは、
    
    「土踏まずが低いか」だけでは見えにくい足部の変化を、
    
    後ろから確認するための手がかりです。

    後脛骨筋腱機能不全との関係

    トゥー・メニー・トゥズ・サインは、後脛骨筋腱機能不全(PTTD)や成人期扁平足でみられる代表的な所見の一つです。

    後脛骨筋腱は、足の内側を通り、土踏まずを支えながら足部の動きを安定させています。

    この腱の働きが低下すると、かかとが外側へ傾き、前足部が外へ向く変化が起こりやすくなります。その結果、後ろから見える足指が増えます。

    このサインだけで病名を決めるのではなく、足の形、痛みや腫れ、片足での踵上げ、歩行時の動きなどと合わせて確認します。
    👉️足首内側の腫れ・痛み│後脛骨筋不全

    トゥー・メニー・トゥズ・サインの見方

    足の後ろ側から、次の順番で観察します。

    1. 裸足で自然に立ち、両足へ体重をかける
    2. かかとの高さに目線を合わせ、足を真後ろから見る
    3. かかとの外側に、どの足指まで見えているか確認する
    4. 左右で、見える足指の数や範囲を比べる
    5. かかとの傾きや土踏まずの高さも一緒に見る

    写真で比べるときは、立つ位置、足幅、カメラの高さ、撮影距離をそろえると、変化を確認しやすくなります。

    トゥーアウトとの違い

    トゥーアウトは、立ったときや歩いたときにつま先が外側へ向く状態を表します。

    トゥー・メニー・トゥズ・サインは、後ろから見える足指の数を通して、前足部が外側へ向いているかを確認する所見です。

    股関節や膝から脚全体が外へ向いているトゥーアウトと、足部の中で前足部が外へ向いている状態は、分けて観察します。

    足指が多く見えたときに確認したいこと

    左右のどちらかだけ足指が多く見える場合や、以前より見える範囲が広がった場合は、次の変化も確認してみましょう。

    • 内くるぶしの後ろから土踏まずにかけて、痛みや腫れがある
    • かかとが外側へ傾いている
    • 土踏まずが以前より低く見える
    • 片足で踵を上げにくい
    • 歩くと足の内側や外側が疲れやすい

    これらの変化が続くときは、整形外科などで足の状態を確認すると、現在の状態に合った対応を選びやすくなります。

    👉️足に不安があるときはこの検査をしてみてください│片足立ち検査

    まとめ

    トゥー・メニー・トゥズ・サインは、
    
    後ろから見える足指の数を通して、前足部が外側へ向いている状態を確認する所見です。
    
    扁平足や後脛骨筋腱機能不全を考えるときに、土踏まずの高さだけでは分からない足部の変化を教えてくれます。

    参考資料

    
    
    
    
    
    Maborosi  Laboratory