ニーインとは、スクワットや歩行、ランニング、ジャンプの着地などで、つま先の向きに対して膝が内側へ入る動作をいいます。
見た目では膝だけが内側へ動いているように見えますが、その背景では、足元の変化がスネ、太ももへと連続して伝わっています。
つまり、ニーインは膝だけで起きる現象ではありません。
このページでは、ニーインの意味と、足元から膝へ動きが伝わる仕組みを整理します。
箱根駅伝を走る選手にもニーインは見られます。ソックスを変えることで、ニーインが見られなくなった様子。
ニーインと外反膝の違い
ニーインと外反膝の違いは、動作を表すのか、骨の配列を表すのかという点です。
ニーインは、スクワットや歩行など、動作中に膝が内側へ入る状態です。
一方、外反膝は、静止して立っているときにも膝が内側へ入り、X脚のように見える骨の配列を指します。
つまり、
ニーインは、動きの中で現れる状態。
外反膝は、立位で確認される骨格の配置。
この違いがあります。
外反膝
ニーインは筋力不足だけでは説明できない
ニーインの対策として、中殿筋や太ももの筋肉を鍛える方法がよく知られています。
筋力は、身体を支えるうえで大切です。
一方で、素足では起きず、靴下を履いたときにニーインが現れる場合、その変化を筋力不足だけで説明することはできません。
また、
小指を外側へ開くと、ニーインが見られなくなる。
テーピングで小指を内側へ寄せると、ニーインが現れる。
両足スクワットの比較。テーピングで小指の動きを制限したときに、ニーインが現れた様子。
こうした変化も観測されています。
このとき、筋力そのものは変わっていません。
変わったのは、足指の配置や足元の条件です。
つまり、ニーインには筋力だけでなく、足指の位置や、靴・靴下を含む足元の環境も関係しています。
👉️ニーイン改善にトレーニングは後回し?まず知るべき「骨格ロック」の正体
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ニーインが発生する仕組み
人が立った状態で動くとき、足裏、足首、スネ、膝、股関節、骨盤は互いに連動しています。
このように、身体の各部がつながって動く仕組みを、運動連鎖といいます。
足のアーチが低下すると、足首が内側へ倒れ、スネも内側へ回転します。
この動きが起きると、膝はその連動に従い、法則性をもって内側へ入ります。
👉️足部運動連鎖とは
👉️アーチの低下とは
階段を登る瞬間のニーイン、ソックスの違いでニーインが消えている様子階段を上る瞬間の比較。ソックスの違いによって、ニーインが見られなくなった様子。
地面から身体までを一つのシステムとして見る
ニーインを考えるときは、膝だけを見るのではなく、
地面 → シューズ → 靴下 → 足 → スネ → 膝 → 股関節
までを、一つにつながったシステムとして捉えます。
シューズの形状や履き方、靴下の違いによっても、足の形やアーチの高さは変化します。
その変化がスネを通して膝へ伝わるため、ニーインを筋力や身体だけの問題として考えると、原因を見落とすことがあります。
ソックスの違いによるニーインの変化
素足と五本指ソックスで行った両足スクワットの比較。素足では見られなかったニーインが、五本指ソックス着用時に観測されました。
👉️五本指ソックスでアーチが低下した理由
まず、足元の条件を確認する
ニーインが見られる場合は、条件を変えながら動きを比較します。
素足とシューズで変わるか
靴下を変えると膝の位置が変わるか
片足立ちで左右差があるか
骨盤がどちらへ逃げるか
小指の位置を変えると動作が変わるか
こうした比較によって、ニーインがどこから始まっているのかを確認できます。
素足・五本指ソックス・ラクちんソックスで行った片足スクワットの比較。五本指ソックス着用時にニーインが観測されました。
まとめ
ニーインとは、スクワットや歩行、ランニング、ジャンプの着地などで、つま先の向きに対して膝が内側へ入る動作です。
その背景では、足のアーチ、足首、スネ、太ももが連動し、膝の位置や向きを変えています。
また、シューズの形状や履き方、靴下の違いによっても足元の条件は変化します。
そのため、ニーインは膝や筋力だけを見るのではなく、地面から身体までを一つにつながったシステムとして確認することが大切です。
まぼろし工房では、こうした足元の変化が身体全体へ伝わる仕組みを、骨・関節・力の流れから足部工学理論として整理しています。
👉️まぼろし工房の足部工学理論
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