シンスプリントの治療を受けて、いったん痛みが落ち着いても、練習を再開すると再び内スネが痛くなることがあります。

そのようなときは、痛む場所だけでなく、普段履いている靴下によって立ち方が変わっていないかを確認してください。
治療で痛みが落ち着いても、靴下を履くたびに同じ傾きが再現されれば、内スネへ負担をかける条件は残っています。
素足では問題がなく、靴下を履くと立ち方が変わりました
今回確認したのは、シンスプリントを繰り返していた高校生です。素足で足と身体の状態を確認したときには、目立った異常は見られませんでした。
ところが、普段使用しているランニングソックスを履くと、つま先が外を向き、片足立ちで身体が傾きました。

同じ人の足でも、靴下を履く前後で、つま先の向きと身体の支え方が変わったことになります。
👉️足の形を変えてしまう靴下の問題
身体に異常がないときは、身体の外にある条件を確認します
この症例を見たとき、痛む場所を治療するだけでは、同じシンスプリントを繰り返すと考えました。
素足では安定して立てているからです。身体そのものに問題が見つからない状態で、靴下を履いたときだけ傾きが現れるなら、先に確認するのは身体ではなく、身につけている靴下です。

治療によって筋肉の張りや痛みが軽くなっても、練習時に同じランニングソックスを履き、同じ傾きを繰り返せば、内スネへ負担をかける条件も再び現れます。
つま先が外を向き、身体が傾くと内スネへ負担がかかります
片足で身体を支えるとき、身体が横へ傾けば、倒れないように足首とスネの筋肉が補正します。この補正が走るたびに繰り返されると、内スネ側の筋肉を使う回数も増えていきます。

つま先の向きと身体の傾きは、別々の問題ではありません。足元で起きた向きの変化は、足首、スネ、膝へ連続して伝わります。
👉️靴下から解説│ランナーの後脛骨筋炎│内スネの痛みは「仕組み」で治そう
まず裸足と普段の靴下で、片足立ちを比べてください
シンスプリントを繰り返しているときは、筋力やランニングフォームを考える前に、次の方法で普段の靴下を確認します。
- 裸足で片足立ちを行い、7秒間の姿勢を確認する
- 普段使用している靴下を履き、同じ条件でもう一度片足立ちを行う
- つま先の向きが変わっていないか確認する
- 身体が左右のどちらかへ傾いていないか確認する
- 腕を大きく動かす、足指で踏ん張るなどの補正動作が増えていないか確認する
裸足では安定しているのに、靴下を履くと傾く場合、その靴下は走る前から身体の支え方を変えています。
👉️足に不安があるときは、この検査をしてみてください。
違いが出た靴下を履き続ければ、同じ負担も繰り返します
裸足と靴下で立ち方に違いが出た場合、その靴下はシンスプリントを繰り返す条件の一つです。
その状態のまま筋力トレーニングを行っても、傾いた姿勢を支える筋肉をさらに鍛えることになります。フォームを意識して直そうとしても、足元からつま先の向きが変えられていれば、走るたびに同じ補正が必要になります。

まず靴下を変えて片足立ちを再確認し、その後にシューズ、インソール、練習量、走り方を順番に確認します。原因を一度に決めるのではなく、条件を一つずつ変え、どこで立ち方が変わるのかを見ていきます。
シンスプリントを繰り返すときは、治療後にもう一度履くものを確認します
シンスプリントの治療は、痛みを軽くするために必要です。しかし、痛みを発生させた条件が身体の外にある場合、その条件は治療後も残ります。
今回の症例では、素足では安定して立てていた高校生が、ランニングソックスを履くとつま先が外を向き、身体が傾きました。

治療してもシンスプリントを繰り返すときは、治療した場所だけでなく、治療後にもう一度身につける靴下を確認してください。
シンスプリントの仕組みや、靴下以外に確認したいシューズ、インソール、身体の動きについては、次のページで整理しています。
👉️シンスプリント(内スネの痛み)は仕組みを理解しましょう
痛む場所だけでなく、足元から身体へ力が伝わる仕組みを知ると、繰り返す痛みの見え方が変わることがあります。
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